Month: 10月 2020

ともに成長する

夫のアランは、ナイターの野球場で打球を夢中で追いかけ、暗い隅のフェンスに突っ込んでしまいました。その晩、アイスパックを手渡しながら「大丈夫?」と聞くと、「チームの誰かが警告してくれたら、痛い目に遭わなかったのに」と言いました。チームはメンバーが協力すると機能します。フェンスがあると誰かが大声で教えてくれたら、夫はけがをせずにすんだかもしれません。

御手で守る

南アフリカのフレディ・ブロム氏は2018年で114歳になりました。当時の世界最高齢です。生まれたのはライト兄弟がフライヤー2号を作った1904年。ふたつの世界大戦、アパルトヘイト、大恐慌を経験しました。長寿の秘訣を聞かれると、彼は肩をすくめます。特に体に良い物を食べたり、健康第一の生活をしたりというわけではないからです。唯一わかっていることは、神のおかげ、最強の神が自分を支えておられると語ります。

よそ者を愛する

外国に転居して間もない頃、よそ者扱いをされました。夫が礼拝説教をする小さな教会で座っていると、老紳士がじろっと見て「そこをどきなさい」と言ったのです。彼の妻は詫びながらも、自分たちはいつもそこに座っていると説明しました。かなり経ってから、その教会では昔、教会員がお金を払って席を確保し、その賃料を教会財政の足しにしたと知りました。そういう背景で、誰それの席という考え方が長く受け継がれていたのです。

求む:知恵

ケンが行方不明になりました。母親の110番通報で3分後に警官が駆け付け、数十メートル先で開かれていた地域のイベント会場で彼を見つけました。母親は「午後におじいちゃんと一緒に行こうね」と約束していましたが、ケンは、お気に入りのおもちゃの車に乗って出かけたのです。無事に帰宅すると、父親は賢明にも、車の電池を抜き取りました。

大蛇と戦う

大蛇と戦ったことがありますか。作家ユージン・ピーターソンは、無い人はいないと思っています。彼の著書『長年、同じ方向に従っていくうちに』(未訳)は、「大蛇は恐怖の投影だ。自分に害を及ぼすかもしれない…、力の差が歴然たるもの」だと語ります。そして、人生は「大蛇」、すなわち大病や突然の失業、結婚生活の破綻、子どもの非行、疎遠な親子関係など、大きな危険をはらんでいるといいます。人はもろく、ひとりでは立ち向かえません。

適切な応答

きつい言葉には傷つきます。友人の作家は、新作で5つ星と大きな賞を受賞しましたが、権威ある雑誌の書評で褒め殺しに遭いました。良く書けていると言いながら、手厳しい批判を受けたのです。彼は友人たちに「どう応答するべきだろう」と尋ねました。

ザックスの本質

ドクター・スースのお話で、「北へ行くザックスと南へ行くザックス」がいます。ふたりは鉢合わせしましたが、どちらも道を譲りません。最初のザックスは怒って「たとえこの世を停止させても」絶対に動かないと言います。一方、周りは平然と、彼らを周回する高速道路を建設しています。

存在の意味

信仰について思索している若者と文通しています。彼は「長い歴史の中で、私たちはちりあくたに過ぎない。私の存在には意味があるのだろうか」と書きました。

また会える

暗く静かな部屋で、ベッドの脇に椅子を引き寄せました。ジャッキーは快活な人でした。彼女の生き生きとした笑顔を覚えています。けれど今は静かで動きません。3年間の闘病生活、そして今はホスピス病棟にいます。私は、何と声をかけるべきか分からず、聖書を取り出し、コリント人への手紙第一を読み始めました。